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日展 神戸展&六甲アイランド・アートフェア|今月のまちなかART

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いつもの場所で気軽に楽しめるアートをピックアップ!
#54年ぶりの開催 #みんなで楽しめるアート

日展 神戸展&六甲アイランド・アートフェア

日本最大の公募美術展「日展」が54年ぶりに神戸で開催。日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5つの部門からなり、全国を巡回する作品と関西の作家たちの入選作品、あわせて約500点を一堂に鑑賞できます。また日展にあわせて六甲アイランド内で「六甲アイランド・アートフェア」も開催します。

市民参加型で、アートがぐっと身近に!

第9回日展東京展の様子

「六甲アイランド・アートフェア」では、市民作品が展示される「第48回こうべ市民美術展」と、地域の人の作品が並ぶ「六甲アイランド美術展」を同時開催。来場者には日展の割引券を配布します。さらに、期間限定のストリートピアノの設置やまちなかイベントも多数開催予定です。ぜひ、家族や友人とお楽しみください。

小磯記念美術館 峯松 香織さん

六甲アイランド・アートフェアの詳細はこちら

第9回 日展 神戸展

日時

2月18日(土)~3月26日(日)10:00~17:00(月曜休館)

場所

ゆかりの美術館・ファッション美術館

料金

有料(高校生以下は無料)

注目作品の一部をご紹介

日本画

黎明(れいめい) 村井正之

エーゲ海に突き出たスニオン岬にたたずむポセイドン神殿。明けていく光を浴びて浮かび上がる姿を、群青の岩絵具の効果を最大限に追求しながら、荘厳に表現しています。作者が長年追い続けているギリシアの夜の遺跡がはなつ悠久の観念、人々の暮らしを見守ってきた神殿の美しさが伝わってきます。村居正之は、日展理事、日本芸術院会員、大阪芸術大学教授。

洋画

伊邪那岐命(いざなぎのみことの)の悲しみ 小灘一紀(こなだいっき)

作者が長年手がけてきた『古事記』に取材した50数点におよぶ神話画の最新作。自身の郷里である山陰との縁から古代の物語が造形されています。「神々の深い悲しみや苦悩を描きたい」と作者が語るように、妻神が恋しく黄泉(よみ)の国まで追って行き、死の現実を目の当たりにした伊邪那岐命のやるせない絶望を、作者みずからモデルとなり、鏡の前にすわって構想を練り、力強く表現しています。

工芸美術

波濤(はとう) 田中紀子

紀伊半島の南に位置する「枯木灘(かれきなだ)」の海岸に題材を得た作品。海食による奇岩、断崖絶壁に打ちつける波、紺碧の海―その青とほとばしる波がしらの白さが織りなす美に魅せられて制作された織物。綴織(つづれおり)ほか高度な織の技術を駆使して仕上げられています。作者は和歌山の人、日展会員。

彫刻

秋に想う 岩谷誠久(いわたにまさひろ)

若い女性がしなやかに腕を伸ばしてうつむいています。定年退職して、心にゆとりが生まれ、「四季の移り変わりを体全体、五感で感じられるようになりました」と作者が正直に語っているように、作者の「人生の秋」に味わうのびやかな気分を優美な女性像に託して造形しています。特選作品。

寒き夕べ 黒田賢一

「葦辺行く鴨の羽がひに霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ」『万葉集』にある志貴皇子(しきのみこ)の歌です。水辺の鴨の羽に霜が降る寒さの中での大和への望郷の思い。作者は「躍動する線、厳しくも軽快、かつ重厚なるものが紙面に表出されることを意識し、スッキリとした白が冬の澄んだ空気感を生み出してくれることを願い書作した」と語っている。書から冬の厳しさと雅びが伝わってくる。黒田賢一は、日展副理事長、日本芸術院会員。

第9回日展神戸展の詳細はこちら

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