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夏の暑さが少し落ち着き、やっと一息つける秋。
今回はいつものウォーキングや散歩に特別感をプラスできそうな、ちょっとマニアな視点から神戸市内の公園を紹介します。
目次
①源氏物語にもつながる公園 神戸市立須磨離宮公園
②市街地とは思えない美しさを発見 神戸市立相楽園
③住宅地にある明石海峡大橋の絶景スポット 舞子細道公園
源氏物語にもつながる公園
神戸市立須磨離宮公園
美しいバラ園と海の見える眺望で有名な須磨離宮公園。ここは、100年以上の歴史をもつ、皇室の別荘「武庫離宮」を公園に整備した由緒ある場所です。
周囲が開けた小高い丘の上にある同公園は、古くから月見の名所としても知られ、『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルとされる平安時代の歌人・在原行平（在原業平の兄）もここで月を見上げたといわれています。
『源氏物語』では、物語の重要な転換場面である「須磨の巻」が「今宵は十五夜なりけり・・・」（『源氏物語』十二帖「須磨」）という須磨の月見の情景から始まります。
歌碑の前を進むと、見えてくるのが月見台休憩所。
ここでは、目の前には瀬戸内海と大きな空が広がり、天気の良い日には、大阪湾から和歌山の友ヶ島や淡路島まで望むことができます。
景勝地「須磨」の絶景を楽しめるスポットです。
2024年10月19日から11月17日は「秋のバラ鑑賞会」が開催されます。
また、2024年11月9日から12月8日は「もみじ鑑賞会」として、期間中の土・日曜は20時まで開園し、園内のライトアップを行います。
毎年9月には月の観察会が開催され、このイベント時には天体望遠鏡の設置も行っています。
日本を代表する古典文学の舞台で、悠久の歴史に思いを寄せてみませんか。
◆神戸市立須磨離宮公園
開園時間／9:00〜17:00（入園は16:30まで）
定休日／木曜（祝日の場合は開園）
※イベントなどによる臨時開園や夜間開園あり
所在地／神戸市須磨区東須磨1-1
▶GoogleMapはこちら
料金／15歳以上400円、小・中学生 200円
※各種割引などがありますので、詳細はこちらでご確認ください。
▶公式ホームページはこちら
市街地とは思えない美しさを発見
神戸市立相楽園
公園なのか植物園なのか、はたまた個人の邸宅なのか。
名前は聞いたことがあっても詳しくは知らない人も多い相楽園。
実は、神戸市が所有する都市公園で唯一の日本庭園で、国の登録記念物でもあります。
第11代神戸市長の小寺謙吉が所有していた本邸と庭園が神戸市に寄贈し、1941年から一般公開しています。
約2万㎡の広大な敷地にある庭園は、池とその周囲を巡る園路を中心に作られた池泉回遊式日本庭園。
色づいた木々やししおどし、灯籠といった和の風情を観賞できます。
また、客人を招いてパーティを開催したといわれる西洋風の芝生広場や、鹿児島から移植してきたソテツや中国の白松もあり、和洋を取り入れた贅沢な空間です。
その他、北野の異人館の一つ「旧ハッサム住宅」や、全国の川で使われていた川御座船としては唯一現存する貴重な船屋形（江戸時代に姫路藩主が河川での遊覧用に使っていた川御座船の一部）が移築されており、見どころの多い園内です。
春にはつつじ、秋には紅葉と、季節の移ろいや文化を感じながら、園内を散策してみませんか。
◆相楽園
営業時間／9:00～17:00（入園は16:30まで）
定休日／木曜（祝日の場合は翌日）、12月29日～1月3日
※つつじ遊山期間（毎年4月下旬～5月初旬）は無休
所在地／神戸市中央区中山手通5-3-1
▶GoogleMapはこちら
料金／15歳以上300円、小・中学生150円
▶公式ホームページはこちら
住宅地にある明石海峡大橋の絶景スポット
舞子細道公園
山陽電車の西舞子駅から徒歩15分ほど、住宅地の間を上った先にある公園。
公園は小高い丘の上にあり、目の前には明石海峡が広がります。
明石海峡大橋を大きく見ることができ、「五色塚古墳に匹敵する眺望」と愛でる人もいるのだとか。
実はここ、舞子細道公園の東側高台部分は、大歳山遺跡で唯一保存できたエリア。
公園内には、大歳山遺跡の弥生時代の竪穴式住居と古墳時代の小型の前方後円墳が復元されており、歴史ロマンを感じます。
公園からの景色は、古代の人たちが見ていたものと同じ景色かもしれません。
空と瀬戸内海を見ながら、心穏やかにウォーキングができそうです。
◆舞子細道公園
所在地／神戸市垂水区西舞子4-19-17
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