「天気が良いからハイキングに行きたいけど、どこがいいかな?」
「山登りに挑戦してみたいけど、どこの山がいいかな?」
そう考えている人にぴったりの場所が神戸のシンボル「六甲山」です。
初心者からベテランまで、さまざまなスタイルでハイキングを楽しめるのが「六甲山」の魅力。
今回は、都心からも気軽に行ける東のエリアをピックアップ。
初心者でも安心して歩ける山上周遊コースから、少し頑張って絶景と歴史を体感する登山コースまで、六甲山ハイキングの楽しみ方をご紹介します。
初めての六甲山は、登山にする?それとも山上ハイキングにする?
あなたにぴったりの楽しみ方がきっと見つかります。
都心からのアクセスも良好なので、週末すぐにでも遊びに行けますよ。
目次
①六甲山の魅力を発見 山上ハイキングのススメ
②絶景と歴史を体感 人気の六甲山ハイキングコース4選
①六甲山の魅力を発見 山上ハイキングのススメ
「最近運動不足で、いきなり山登りは不安!」
そんな人にぴったりなのが、六甲山上ハイキングです。
「六甲ケーブル」や「六甲有馬ロープウェー」を利用すれば、山登りをショートカットして一気に山上エリアへ遊びに行けます。
この山上からハイキングを始められるお手軽さが、登らない登山の魅力ですよね。
山上ハイキングでは、山頂からの景色を楽しみつつ、山上にあるさまざまな施設を楽しめるんです。
大自然の中で身体を動かしてリフレッシュするもよし。
歩き疲れたら、六甲山の自然に囲まれたガーデンにあるカフェで、ゆっくりと休憩してリラックスするのもよし。
思い思いの時間を山上で過ごしてみませんか?
天覧台
六甲ケーブルカーから下りて真っ先に見たくなるのが、山上からの美しい景色ですよね。
「六甲山上駅」を出たら、すぐに神戸のまちと大阪湾が一望できる天覧台があるんです。
天覧台から徒歩で約30分(六甲山上バスで約10分)の六甲ガーデンテラスにある展望台、「自然体感展望台 六甲枝垂れ」からの眺めも必見!
六甲ガーデンテラスをはじめとする山上の各施設には緑豊かなカフェやレストランがあり、食事をしながら山ならではの広大な景色や森林の風景を眺めるのもおすすめです。
六甲山の景色はこれだけでは終わりません。
山上を一日中楽しんだあなたには、「1,000万ドルの夜景」というご褒美が待っていますよ。
◆天覧台
営業時間/7:10~21:00
所在地/神戸市灘区六甲山町一ヶ谷1-32
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料金/無料
▶公式ホームページはこちら
六甲有馬ロープウェー
六甲山の景色を楽しめるのは山頂だけじゃないんです。
もっと間近で自然を体感したい人には、六甲山と有馬温泉を12分間で結ぶ「六甲有馬ロープウェー」がおすすめです。
足元まで広がるガラス面からは、四季さまざまな顔を見せる自然が、ぐっと身近に感じられますよ。
東側には、六甲山系の最高峰(931m)、西側の谷間には瀬戸内海が見えるなど、ロープウェーならではの景色を楽しめます。
山上で存分に遊んだ後は、有馬温泉でゆっくり疲れを癒やしてくださいね。
◆六甲有馬ロープウェー
所在地/神戸市灘区六甲山町北六甲4512−336(六甲山頂駅)
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料金/片道12歳以上1,030円、6~11歳520円
往復12歳以上1,850円、6~11歳930円
▶詳細はこちら
六甲山アスレチックパークGREENIA
山上では、「もっと体を動かしたい」と思っている人にぴったりな施設が、「六甲山アスレチックパーク GREENIA」です!
日本最大級のアスレチック施設で、全174ポイントが体験可能。
人気動画クリエイター「フィッシャーズ」が、陸上と水上のアスレチックを監修。
陸上・空中・水上のさまざまな遊び心溢れるアスレチックを、思う存分楽しめます。
遊び疲れてお腹が空いてきた。
そんなときも大丈夫!
アスレチックの合間に、ピクニックやBBQなども楽しめるんです。
SNS映えバッチリのフォトスポットも充実。
場内ではスタンプラリーも実施していますよ。
◆六甲山アスレチックパーク GREENIA
営業時間/10:00~17:00(最終入場16:30)
定休日/木曜(夏休み期間は営業)、6月中旬は休場日有、冬季
所在地/神戸市灘区六甲山町北六甲4512-98
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料金/料金/大人3,000円、学生2,500円、小学生2,000円、未就学児1,500円、3歳まで無料(ほか有料施設あり)
※大学生以上の学生は要学生証
▶詳細はこちら
ROKKO森の音ミュージアム
軽く散策をしながら、さまざまな「美しい音」を聞いて心と体をリラックスさせたい。
それを叶えてくれる場所が、「ROKKO森の音ミュージアム」です。
森の音ホールでは、19世紀後半から20世紀初頭に欧米で親しまれた自動演奏楽器をコレクション。
世界最大級の自動演奏のオルガンやバイオリンなど、多彩なコレクションは圧巻です。
2階のコンサートルームでは、自動演奏楽器のコンサート「演奏家のいないコンサート」を開催。
四季折々の自然の表情が楽しめる、ナチュラルガーデン「SIKIガーデン~音の散策路~」では、鳥のさえずりや小川のせせらぎ、心地よいオルゴールが聞こえてきます。
さまざまな「音」を楽しんだ後は、森の「音」を聞きながら、ゆっくりとカフェで休憩するのもおすすめです。
◆ROKKO森の音ミュージアム
営業時間/10:00~17:00(最終入場16:30)
定休日/木曜(祝日、夏休み~秋イベント期間は営業)、12/31、1/1
所在地/神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145
▶GoogleMapはこちら
料金/中学生以上1,500円、4歳~小学生750円
▶詳細はこちら
山上は、「六甲山上バス」が六甲山上駅から六甲ガーデンテラスまで各スポットを結んで走っているので、歩き疲れたときにも安心です。
※バスは路線によって、季節運行の場合や、ダイヤが異なりますので、時刻表などを事前に確認してください。
絶景と歴史を体感!人気の六甲山ハイキングコース4選
六甲山は登山コースとして昔から人気があり、老若男女問わず初心者から上級者まで、幅広く楽しめる山。
「毎日登山」発祥の地でもあり、いまでも多くの人が毎日通っているほど人気の山なんです。
そこで、「体力には自信があるので、人生初の山登りに挑戦してみたい!」という人におすすめしたいのが、自分の足で山を登っていく「六甲山ハイキング」です。
今回は六甲山デビューにもおすすめの、美しい景色と歴史を感じられる、人気の4コースを厳選して紹介します!
初めての登山を六甲山で楽しんでくださいね。
※実際に登るときは地図やマップアプリなどでルートを確認した上で、安全に山歩きをお楽しみください。
油コブシ
灘の菜種油売りが六甲山地を越えて、有馬や丹波に向かう途中、険しい道のためよく油をこぼした。
この「油こぼし」がなまって、「油こぶし」と呼ばれているのが由来のひとつです。
出発は「六甲ケーブル下駅」から。
登山道入口までは10分程度かかります。
ここからいよいよ六甲山ハイキングの始まり!
山道を登っていくと見えてくるのが、大きな送電線鉄塔。
この下をくぐって進んでいきます。
そこから進んでいくと、油コブシ名物「きつい道」と「ゆるい道」の登場です。
自分の体調に合わせて、どちらに進むか選びたいところ。
2回目の分岐では、「きつい道」を選ぶと三角点、、「ゆるい道」を選ぶと展望岩にたどり着きます。
こちらが「ゆるい道」を選ぶと、たどり着く展望岩。
この岩を登れば、山登りの疲れも吹き飛ぶほど美しい景色が目の前に広がります。
神戸の街並みを一通り楽しんだ後は、山頂を目指すのみ!
こちらが、「きつい道」を選ぶと、たどり着く三角点。
美しい展望は見えないけれど、油コブシ山頂(標高625.52m)の三角点を見ると、山登りの達成感を味わうことができるはず。
◆油コブシ
最寄り駅/六甲ケーブル下駅
おすすめコース
六甲ケーブル下駅→(徒歩10分)→登山道入り口→ (徒歩25分)→ 鉄塔 → (徒歩25分)→ 油コブシ →(徒歩3分)→ 三角点 → 徒歩30分 → 登山道出口 → 徒歩5分 → 六甲ケーブル山上駅
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石切道
石切道はかつて六甲山の花崗岩を切り出して牛車で運んだことが、名前の由来です。
出発は「渦森橋」から。
最寄りのJR住吉駅からは、登山口近くまで1時間程かかるため、バス利用が便利ですよ!
はじめは緩やかな登りが続き歩きやすいですが、段々と石がゴロゴロしていて登りにくくなってきます。
足元には注意が必要です。
登山道の中間地点あたりにある採石場では、切り出した跡がそのまま残っている石もあり、歴史を感じながら歩くのがおすすめです。
ここまで1時間近く歩いてきたので、ベンチでしっかり休憩を取ることも忘れずに!
そして、ここから1時間40分ほど登っていくと見えてくるのが、右手を大空に差し延べている「みよし観音」です。
墜落炎上した飛行機の乗客を救出に向かい、殉職した乗務員を称え建立されました。
このみよし観音からはすばらしい眺望が広がっているので、ここまで歩いた自分をきっと褒めたくなるはずです。
◆石切道
最寄り駅/JR住吉駅前発
▶神戸市バス38系統「JR住吉駅前」から「渦森橋」下車
▶住吉台くるくるバス「JR住吉駅前」から「エクセル東」下車
阪神御影駅
神戸市バス38系統「阪神御影」から「渦森橋」下車
おすすめコース
登山道入り口→(徒歩50分)→ 採石場→ (徒歩1時間40分)→ みよし観音 → (徒歩10分)→ 登山道出口→(徒歩5分)→ 六甲ガーデンテラス
※お帰りは、徒歩5分の「六甲ガーデンテラス」から六甲山上バスに乗車できます
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シュラインロード
シュラインロードは、かつて「六甲越」と呼ばれた険阻な道で、野盗や化け物が出る恐ろしい道であったそう。
犠牲になった人の供養や道中の無事を祈る為に、33体の石仏が山道に祀られました。
明治になって外国人たちが、石仏が点在する道を見て、「シュラインロード」と呼ぶようになったと言われています。
「登山道入口」から20分程度登っていくと、前鬼・後鬼・役行者と不動明王が祭られている行者堂を発見!
前鬼・後鬼がユーモラスで愛嬌がありますよ。
ここまで登ればあと一息です。
ここから30分進んでいくと、早くも登山道の出口に到着します。
シュラインロードが終わると、登山口正面に石鳥居が見えてきます。
これは有馬口への道の指標なので、このまま進んで大丈夫ですよ!
◆シュラインロード
最寄り駅/六甲摩耶スカイシャトルバス 「丁字ヶ辻」または「六甲山サイレンスリゾート前」
おすすめコース
登山道入り口→(徒歩20分)→ 行者堂→ (徒歩30分)→ 登山道出口 → 九体仏 → 徒歩5分 → 石鳥居 → (徒歩35分)→ 猪ノ鼻滝 → (徒歩20分)→ 山王神社 → (徒歩10分)→ 有馬口
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アイスロード
アイスロードは、かつて山上から氷を運んだ道です。
出発は「六甲ケーブル下駅」から。
アイスロード登山口までは、表六甲ドライブウェイの旧道を歩いていきます。
20分ほど進んでいくと、目の前に美しい新六甲大橋が見えてきます。
登山口までの歩行時には歩道がありませんので、交通状況に細心の注意を。
ドライブウェイガード下をくぐると、本格的にアイスロードが始まります。
トンネルをくぐるワクワク感がたまらないですね。
このトンネルを抜けて歩いていくと、沢を渡るポイントが3つあります。
沢を渡る際に注意は必要ですが、水の音を近くに感じる、落ち着けるスポットでひと休み。
沢を渡って30分ほど歩くと、登山道の出口まで到着です!
出口のすぐ目の前に、段を上ると小さな境内があります。
こちらは「白菊大善神 白髭稲荷大善神」。
鳥居の扁額には二柱の神を祀っていて、白髭、白菊は夫婦のお狐様とされているとのこと。
ぜひ、登山記念に参拝をしてみてはいかがでしょう。
◆アイスロード
最寄り駅/神戸市バス「六甲ケーブル下駅」
おすすめコース
六甲ケーブル下駅→(徒歩20分)→ 新六甲大橋 → (徒歩10分)→ 登山道入り口 → (徒歩5分)→ トンネル → (徒歩45分)→ 渡歩箇所 → (徒歩30分)→ 登山道出口 → 白髭神社
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初めての六甲山ハイキングの楽しみ方について、紹介しました。
今回紹介したコース以外にも、六甲山には初心者からベテランまで、四季を通じて楽しめるハイキングコースや、本格的な登山が楽しめるコースがたくさんあります。
気が付けば、「次はどのコースにしようかな」とワクワクしながら考えている。
そんな何度も登りたくなる山になっているはずです。
天気のいい次の休日に、少し早起きをして、六甲山へ出かけてみませんか。