軽くて丈夫で
さびや腐食に強く
安価で大量生産できる
プラスチック。
さまざまな生活用品になっているほか
ビニールや発泡スチロールなどの
包装やプチプチ®(緩衝材)としても
使われています。
その手軽さから
今では私たちの暮らしに
なくてはならないものに。
一方で
適切に廃棄されず
海に流れ出てしまうという問題が
世界的に深刻になっています。
このままのペースでいくと
2050年の海の中は
魚よりもプラスチックが多くなる!?
目次
<CHAPTER❶>
年間800万トン!? 海に流れるプラスチックごみ
<CHAPTER❷>
楽しいクリーン活動やごみアートも!KOBE流エコアクション
<CHAPTER❸>
新たな拠点「資源回収ステーション」で進む、まわり続けるリサイクル
●品目別の回収で質の高いリサイクルを実践
●地域の人たちのゆるやかなつながり
●未来を担う子どもたちの学びの場
年間800万トン!? 海に流れるプラスチックごみ
まちでぽい捨てされ
排水溝から下水道へ流れ
下水道から川を通って
海へと流れるプラスチック。
その8割は
「私たちが暮らすまちで発生したもの」
だといわれています。
現在、既に世界の海に存在している
プラスチックごみは1億5,000万トン!
さらに、少なくとも年間800万トンが
新たに流入していると推定されています。
つまり
約8秒ごとに
ごみ収集車(2t)1台分の
プラスチックごみが
常に、海に流れ出ていることになります。
海に放出されたプラスチックは
簡単には分解されないため
多くが数百年以上もの間
海中に残り続けます。
そして、海に流されたプラスチックは
紫外線などで分解され
「マイクロプラスチック」と呼ばれる
5mm以下のとても小さなプラスチックになり
海の生きものたちに取り込まれ
それを食べる私たちの体にも
影響を及ぼすことが心配されています。
楽しいクリーン活動やごみアートも!KOBE流エコアクション
ごみを減らしたい!
私たちの海を守りたい!
そんな思いを持つ人たちが
さまざまな活動をしています。
神戸が誇る豊かな海、須磨海岸。
そこで、毎月1回
清掃活動をしているのが
「神戸海さくら」の皆さんです。
須磨海岸で
ビーチクリーン活動を開催。
「楽しくなければ続かない」をモットーに、
“ワクワクできる”活動が人気です。
ちなみに…
クリーン活動で
回収されたごみのうち
約83%がプラスチックごみなのだそう!
海を綺麗にしたい
身体を動かしたいなど
参加する理由は何でもOK!
あなたも参加してみませんか?
開催情報
日程/2024年2月11日(日)・3月2日(土)
時間/10:00集合
場所/神戸市須磨海岸「中央広場」
▶︎Google Map
申込/不要
※動きやすく、汚れてもよい服装と、歩きやすい靴で参加してください
また、プラスチックごみ問題を
身近に感じてもらうため
アートを使ったこんな啓発活動も。
須磨海岸などに
漂着したプラスチックごみを
高校生や地元の人と拾い集め
海岸をクリーンアップ。
さらに、ワークショップを開催し
集めたごみを使ったエコアート作品を
アーティストと一緒に制作しました。
完成した「プラノザウルス」
「プラごみ水族館」などの作品は
海洋プラスチック問題に
興味を持ってもらうきっかけになるよう
さまざまな場所でお披露目。
現在は市内の資源回収拠点で
展示しています。
身近な場所の
プラスチックごみから生まれた
さまざまな海の生きものたち。
その前で立ち止まり
一度海洋プラスチックごみ問題について
考えてみてください。
「プラノザウルス」展示情報
【こべっこランド】(1月17日~2月2日のみ展示)
住所/神戸市兵庫区上庄通1-1-43
▶︎Google Map
【神戸空港】(2月3日以降展示)
住所/神戸市中央区神戸空港1
▶︎Google Map
「プラごみ水族館」展示情報
【あづま資源回収ステーション】
住所/神戸市中央区吾妻通4-1-6(コミスタこうべ)
▶︎Google Map
新たな拠点「資源回収ステーション」で進む、まわり続けるリサイクル
プラスチックごみを減らすための
1番良い方法は
使い終わった「プラスチック」を
もう一度、「プラスチック」として
リサイクルすること。
そのためには
リサイクルしやすいように
きれいなプラスチックを
品目ごとに分別して
回収することが必要です。
その拠点となるのが
今、神戸市内各地に
続々とオープンしている
「資源回収ステーション」です!
品目別の回収で質の高いリサイクルを実践
「資源回収ステーション」では
プラスチック品目を中心に
さまざまな資源を回収しています。
例えば
「あづま資源回収ステーション」では
食品トレーやペットボトル、
ペットボトルキャップに加え
プチプチ®や歯ブラシ、
洗剤のつめかえパックなども回収。
今年から新たに豆腐容器なども回収して
自動車部品へのリサイクルを目指す
取り組みもスタート。
品目別回収ボックスはイラスト付きで
どのように分別すれば良いか
一目で分かるよう工夫しています。
持ち込むときはきれいに
洗っておくのを忘れずに!
あづま資源回収ステーション【中央区】
住所/神戸市中央区吾妻通4-1-6(コミスタこうべ)
▶︎Google Map
利用時間/
【資源回収スぺース】9:00~21:00(日曜・祝日は~17:00)
【交流スぺース】10:00~16:00(水曜・木曜は定休日)
地域の人たちのゆるやかなつながり
資源回収ステーションには
交流スペースが併設されています。
無料でコーヒーが飲めるところも。
資源を持ち込むついでに
休憩するのはもちろん
「誰かと話したいな」と
ふらっと立ち寄るのもOK!
地域の人たちの交流拠点として
根付き始めています。
「ふたば資源回収ステーション」は
全国初のプラスチックを
資源として回収するステーション。
スタッフが常駐しており
スタッフ・小池さんとの
おしゃべりを楽しみに来館する人も多く
笑い声が絶えません。
元々は「ふたば学舎」でおもちゃの修理をする「おもちゃドクター」として働いていました。資源回収ステーションのスタッフになってからは、部屋の飾りつけをしたり、バックミュージックをかけたりと、居心地のいい場所づくりを心掛けています。
スタッフ 小池さん
ふたば資源回収ステーション【長田区】
住所/神戸市長田区二葉町7-1-18(ふたば学舎2階)
▶︎Google Map
利用時間/10:00~12:00、13:00~17:00
定休日/月曜(祝日の場合は翌日)・水曜
未来を担う子どもたちの学びの場
資源回収ステーションでは
分別方法や
「何にリサイクルされるか」を
わかりやすく説明。
実は、こうして
リサイクルを「見える化」することは
未来を担う子どもたちの
学びにもなっています。
大人と一緒に資源回収ステーションに来て
自分の持っていったものが
何にリサイクルされるのかを知ることで
子どもたちにとって
資源を分別することが
当たり前になってほしいです。
たかくらだい資源回収ステーション【須磨区】
住所/神戸市須磨区高倉台4丁目2-4(高倉台近隣センター)
▶︎Google Map
利用時間/9:00~17:00
定休日/月曜・祝日
資源回収ステーションで
実践されているように
「ぺットボトルをペットボトル」
「食品トレーを食品トレー」など
回収した資源を元の製品に戻し
プラスチック製品の
「使用⇒回収⇒再生⇒使用」の
循環を生み出そうとするのが
「まわり続けるリサイクル」
という新しい考え方です。
神戸市は民間事業者と協力し
全国一の規模で
この取り組みを進めています!
私たちの暮らしを便利にしてくれる
プラスチック。
でも、そこには
海洋プラスチックごみという
大きな問題が隠れています。
捨てればごみになるプラスチックも
分別すれば資源になり
プラスチックごみの量を減らせます。
今日から
「プラスチックは、ごみにせず資源に!」
私たちの豊かな海を守るため
一歩進んだリサイクルを
始めてみませんか。
\続々オープン!地域のリサイクル拠点/
▶資源回収ステーション一覧はこちら
◆KOBE PLASTIC NEXT
プラスチック問題の現状と課題をまとめたサイト。
▶詳細はこちら
◆神戸海さくら
毎月1回、須磨海岸でビーチクリーン活動をしている団体。
▶詳細はこちら
◆プラスチックごみアート
海岸に漂着したプラスチックごみで、アート作品を制作。
▶詳細はこちら