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こども編集部がスポーツ選手に聞く!~夢を叶えるために

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神戸市垂水区で活動する「こども編集部」の子どもたちが、プロスポーツ選手に「夢」をキーワードにインタビュー。
インタビューに答えてくれたのは、
●「INAC神戸レオネッサ」の戸梶 有野里(とかじ みのり)選手足立 寧々(あだち ねね)選手
●「コベルコ神戸スティーラーズ」の井上 遼(いのうえ りょう)選手
●「神戸ストークス」の中西 良太(なかにし りょうた)選手
の4選手。
子どもたちの夢を叶えるため、たくさんのアドバイスをもらいました。2024年の幕開け、夢を目指すヒントになりますように!

INAC神戸レオネッサ|戸梶有野里選手へのインタビュー

ーー 何歳から競技を始めましたか?
8歳(小学2年生)です。

ーー 小さい頃はどんな性格でしたか?

お父さんっ子の真似しい。小さい頃は本当に父親になれると思っていました。

ーー サッカーを始めた頃の、夢や目標は何でしたか?
当時はサッカーよりも野球の方が好きだったんです。他には、消防士とかかっこいい仕事に憧れていました。

ーー サッカー選手になる、という夢を叶えたとき、どんなことを思いましたか?
なれると思っていなかったので、まさか…という感じ。不安もあり、試してみたい!というワクワクも。複雑な心境でした。

ーー サッカー選手になったとき、ご家族はどんな反応でしたか?
私は勉強があまり好きではなかったので、家族も、サッカーをしていて良かったととても喜んでくれました。

ーー 夢を叶えるために努力していること、継続していることは何ですか?
元々、継続することが苦手で。何年かサッカーを離れてしまった時期もありました。色々な寄り道をした結果、サッカーが好きな気持ちに気づきました。練習することも大切だけれど、していることを「好き」でい続けることが継続の秘訣です。

ーー 夢を叶えるために、支えになっている言葉はありますか?
「現状維持は退化なり」。今に満足してしまわないよう、自分を律しています。

ーー 次に叶えたい夢や、今の目標は何ですか?
今はチームに日本代表選手がいるため、目標はまずは試合でレギュラーになること。次に叶えたい夢は、焼き鳥屋さんをすること(!)。一時期、社会人として「鳥貴族」で働いていたんです。

ーー 夢を叶えるにあたって、大切なことは?
「楽しむこと」。楽しくないと続けられないし、メンタル的にもキツくなります。自分自身、サッカーをしていて楽しかったことを思い返すと、やはり仲間との思い出があります。その気持ちがなくなったときが、引退のときなのかなと思います。

ーー 自分を鼓舞する強い意志、モチベーションの保ち方は?
一度サッカーから離れ、また戻るときに、環境をガラッと変えて新しい友達を作りました。昔のままの環境にいたら、サッカーに戻っていなかったかも。夢を叶えるためには、自分のいる環境を整えることから始めると良いかもしれません。

ーー 試合で一番緊張する場面はどこですか?
試合が始まってしまうとあまり緊張しませんが、試合直前、選手入場まではすごく緊張します。

ーー 戸梶選手が一番大事にしていることは何ですか?
「自分に矢印を向けること」。客観的・俯瞰的に自分のことを見られるか。誰にでもできることはしたくないから、自分の強みを見つけるために、自分を客観的に見ることが大切だと思っています。

ーー これから夢を追う子どもたちに、一言アドバイスをお願いします!
常に「笑顔」で!笑っていることが大切。楽しむ気持ちを大切に、いつも笑っていれば、すべてがハッピーにつながります。

こども記者の感想

とても緊張しましたが、それと同じくらい楽しかったです。取材してお話を聞くことは、学校では学べないことなので、とても貴重な体験でした。取材中はガチガチでしたが、戸梶選手に優しく笑顔で声をかけていただき、楽しく取材ができました。多大な努力をされ夢を叶えた方たちにアドバイスをいただけたことはすごくありがたいなぁと感じました。いただいた言葉を胸に刻んで、がんばっていこうと思いました。

INAC神戸レオネッサ|足立寧々選手へのインタビュー

ーー 足立選手がサッカーを始めたのはいつですか?
幼稚園の年長の頃からです。初めてサッカースクールに行ったときは、緊張で泣いていました。

ーー 自分のプレーを通して、どんなことを伝えたいですか?
今、サッカーをしている子も、年齢が上がると辛くなるときがあるかもしれません。でも、サッカーを楽しむ気持ちは忘れないで、ということを伝えたいです。また、家族や友達、コーチなど私がサッカーを続けることに関わってくれた人たちには、感謝の気持ちを伝えていきたいです。

ーー 夢を叶えるために、支えになっている言葉はありますか?
友達からの「ガンバレ」という言葉。学生の頃も、友達が応援してくれるから頑張ろう!と思っていました。

ーー 夢を叶えるために、継続していることはありますか?
初めは「サッカーノート」をつけたかったのですが続かなかったので、日記の形でその時の気持ちなどを記録するようにしています。

ーー 試合が終わった後に必ずすることは?
自分のプレーの映像を見て、反省するようにしています。

ーー 学生の頃、夢を追うことと勉強の両立はどうしていましたか?
勉強は学校で!!プライベートでは、ずっとサッカーをしていました。

ーー これからの目標は?
もっと試合に出る!自分のプレーを試合でもしっかり見せられるようにしたい。友達に、試合に出ているところをテレビなどで見てもらいたいです。

ーー 目標を達成するために、工夫していることはありますか?
紙に目標を書き、ベッドの周りに貼っていつでも目に入るようにしています。

ーー これから直していきたいところなどはありますか?
メンタル面で、マイナス思考になりがちなところを、プラス思考に変えられるようになりたいです。

ーー 神戸出身でよかったと思うことは?
女子サッカーの有名チームがあるところ。

ーー 神戸で好きな場所はどこですか?
家の近所のパン屋さん「ジミー」がお気に入りです。

こども記者の感想

足立選手に取材をさせていただき、貴重な時間を過ごすことができました。初めはオーラに圧倒されて緊張していましたが、話していくうちに、足立選手の友達思い、家族思いなところが見えて、優しい方だなと思いました。話せて嬉しかったし、かっこよかったです!

◆INAC神戸レオネッサ
WEリーグ所属の女子プロサッカークラブ。
2021年の初代チャンピオン。世界で戦える選手を多数輩出。
●戸梶 有野里選手
神戸市須磨区出身。
ポジションはゴールキーパー。
チームを最後列で見守る頼れる存在。
●足立 寧々選手
神戸市垂水区出身。
ポジションは守備を担当するディフェンダー。
将来のチームを背負う若手有望選手。

コベルコ神戸スティーラーズ|井上遼選手へのインタビュー

© KOBE STEEL, LTD.

ーー 何歳から競技を始めましたか?
3歳からです。アクティブな男の子で、友達と外で虫捕りなどをして遊んでいました。

ーー 子どもの頃、どんな習い事をしていましたか?
トランペットや卓球、柔道、一輪車などいろんなことをしていましたが、小学生の頃からラグビー選手になることが夢でした。

ーー 子どもの頃、やっていたらよかったなと思う習い事は?
今野球が盛り上がっているので、野球をやっていたら、もしかしたら有名になれたかも?!

ーー プロ選手になりたいと家族に伝えたときの反応は?
小さい頃から「なりたい」と言っていたので、スティーラーズからオファーが来た時は嬉しかったです。みんなめちゃくちゃ喜んでくれました。

ーー 夢が叶ったとき、どんなことを思いましたか?
「叶った」と思ったというより…ラグビーを続ける中で少しずつ夢に近づいていく感覚があり、「やっていけるな」と確信したとき、夢が具体的な目標に変わりました。今、小さい頃から憧れていたスティーラーズのユニホームを着ることができて、達成感を感じています。

ーー ラグビーを辞めたいと思ったことはありますか?
私は3月生まれで、周りと比べて身体が小さく、中学生のときに試合に出られなくて「おもんないなー」と思った時だけです。それ以降はありません!

ーー 夢を叶えるために努力していること、継続していることは何ですか?
スティーラーズでの1回1回の練習をしっかりと大切にすることや、筋トレをすること、ご飯をいっぱい食べることです。

ーー 夢を叶えるために、支えになっている言葉はありますか?
高校2年生の時に亡くなった父親が、昔から「プロのラグビー選手になれよ」と言っていました。自分にとっては、それが心の支えになっています。

ーー 夢に向かう中で辛いこともあったと思いますが、なぜ続けられたのですか?
とにかくラグビーが大好きという気持ちが大きかったからだと思います。

ーー 失敗したな、恥ずかしいなと思ったときのモチベーションの上げ方は?
あまり失敗を引きずらず、いつもの気持ちに戻すルーティーンをやります。私の場合は、両手を伸ばしてストレッチをします。他の選手では、試合中、手首にはめた輪ゴムをパチパチしたり、舌で前歯を押すことをルーティーンにしたりしている人もいます。

ーー 試合に出られないときはどうしますか?
私は試合に出られない期間も長かったです。いつも練習風景を動画に撮っていて、そのいい場面を切り取ってコーチに「今、調子いいですよ」とアピールしたりしました。それを見てフィードバックしてもらったことを、その後も意識して練習しました。

ーー 自分の働きで試合に勝てたなーと思ったことはありますか?
ラグビーは15人で連携してやるスポーツ。自分が活躍できても、周りの選手のおかげだと思っています。そういう意味で、ラグビーはフィールド以外でのチームワークも大切。一緒にコーヒーを飲んだりご飯を食べたり、コミュニケーションを大切にしています。

ーー プレーを通じて誰に、何を伝えたいですか?
ラグビーをやっている子どもたちに希望を与えたいです。アドバイスをするとすれば、ラグビーをもっと好きになること。好きにならないとうまくなれないので。それから、スティーラーズに入りたい!と思ってもらいたいです。

ーー 今の夢や目標は何ですか?
スティーラーズで日本一になること。ラグビーの日本代表になること。

ーー ラグビーをやっていて嬉しかったことは?
仲間からナイスプレー!などの声をかけてもらったときや、スティーラーズのファンにプレーを褒めてもらったときです。また、できないことができるようになったときにラグビーの楽しさを感じます。「ここで止めたら勝ち!」という場面でタックルが決まったときも嬉しい。

ーー 今後、やってみたいなと思うことはありますか?
外国人選手も多いので、もっとコミュニケーションが取れるように英語を勉強したいです。

ーー 憧れている人はいますか?
一つ上の先輩で、同じフランカーの前田剛さんです。この出会いが、私のラグビー人生を変えました。

ーー 強そうだなと思う選手は?
欧米や南米、サモアの選手などはやっぱり大きいし、身体が自分より2回りくらい大きい選手に対するときは今でもこわいです。

ーー チームのメンバーの中で、自分はここだけは譲れないというところは?
1人1人違う強みがありますが、自分はハンドリングが上手なのが強み。その強みだけは譲れないと思っています。

ーー 普段、どんなご飯を食べていますか?
鶏肉や豚肉、野菜、お米がメインです。おかずをいっぱい食べます。大食いチャレンジで完食したこともたくさんあります!好きな食べ物はチーズです。

ーー もしラグビーをしていなかったら、何になっていたと思いますか?
身体が大きいので、消防士になっていたかな?

ーー 外国の中ではどこの国に生まれてみたかったですか?
ラグビー発祥の地のイングランドや、ラグビーに国民的人気があるニュージーランド。

ーー 神戸の魅力はどんなところですか?
ご飯がおいしいところと、人が優しくて気さくに話せるところです。

ーー 神戸出身でよかったと思うことは?
試合に出るよと言ったら、ずっと一緒にラグビーをやってきた人や友達、先生などが応援に来てくれます。昔からの知り合いに、頑張っている姿を見せられることが喜びです。

こども記者の感想

最初に井上選手を見た時は、身体が大きくてこわそうだと思いましたが、インタビューをしていくうちに、気さくで笑顔がかわいい方だとわかりました。鍛えられた全身の筋肉にパワーを感じ、とてもかっこよかったです!

© KOBE STEEL, LTD.

◆コベルコ神戸スティーラーズ
NTTジャパンラグビー リーグワンに参戦しているラグビーチーム。
神戸製鋼コベルコスティーラーズが前身。
●井上 遼選手
神戸市灘区出身。
ポジションはボール争奪戦の主力となるフランカー。
パワー、スピード、持久力が求められる。

神戸ストークス|中西良太選手のインタビュー

ーー 何歳から競技を始めましたか?
高校2年生、16歳のときからです。

ーー 子どもの頃の夢や目標は何でしたか?
子どもの頃はプロ野球選手になりたくて、野球を一生懸命やっていたのですが、ケガをしてしまって諦めました。背が高かったのでバスケを始めました。負けず嫌いな性格もあり、野球で夢を叶えられなかったので、バスケでプロを目指そうと思いました。

ーー プロ選手になりたいと家族に伝えたときの反応は?
高校2年生から始めて本当にプロになれるのか?と。体育の教員免許を持っているので、家族は学校の先生になってほしいようでしたが、自分自身、人生1度きりなのでチャレンジしたいと思い、プロの世界に飛び込みました。

ーー 子どもの頃、やりたかった習い事は?
英語。チームには外国人選手も多いので、やっておけばよかったな…と思います。

ーー 今までで印象に残っている試合はありますか?
5年前に日本代表に入って、日の丸を背負って他国の代表と戦ったときのことがやっぱり一番印象に残っているかな。すごくいい経験をさせてもらったなと今でも思っています。

ーー 今の夢や目標は何ですか?
今、チームはBリーグのB2に所属しているのですが、このチームで今シーズン中にB1に昇格したいです。今シーズン、西宮から拠点を移して神戸ストークスとなったので、神戸の街をバスケットごと盛り上げていきたいなと思っています。

ーー 夢を叶えるために努力していること、継続していることは何ですか?
食生活に気をつけることなどもそうですが、バスケに向き合う態度。どうやったらチームが勝てるか、自分がうまくなれるか。ずっとバスケのことを考えています。

ーー バスケに対しての思いを聞かせてください。
チームで勝つために、今、自分に必要なことを頑張ろうと。ドリブルなど基礎的な練習はもちろん、ディフェンスには技術が必要なだけでなく、相手に抜かれない気持ちも大切。常にレベルアップしていきたいです。

ーー 勝つために大切にしているルーティーンはありますか?
失敗したことはすぐに切り替えて、引きずらないこと。

ーー 神戸出身でよかったと思うことは?
海など自然がたくさんあって、ご飯がおいしい。気さくでとてもいい人が多いと感じます。

ーー 神戸で好きな場所はどこですか?
サンシャインワーフ。海が近くていい!

こども記者の感想

202センチの高身長と知っていたけど、実際に会ってみると思っていた以上に大きくてビックリ。とても話しやすい方で会話が弾みました。ストークスの応援に行く機会があれば、中西選手を見つけて応援したいです!

◆神戸ストークス
B2リーグ所属のバスケットボールクラブ。
2023年に神戸市へ本拠地を移転。
●中西 良太選手
神戸市東灘区出身。
ポジションは、ゴール下での守備や得点を担当。
2018年には日本代表候補に選出。


取材・撮影・編集:こども編集部
10代の子どもたちが取材や編集という“メディアづくり”を通じて、人との交流や自分の「好きなこと」探しを楽しむ団体。神戸市垂水区で活動。
インタビューの実施:2023年11月

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