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【特集】あなたはどう過ごす?神戸の図書館の意外な使い方

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最近、図書館を使っていますか?

本を借りて返すのが面倒。
そもそも本をあんまり読まないし。
静かで居づらいんじゃない?

それはもったいない!

図書館は、アイデアを練ったり疑問や悩みを解決したりするヒントの宝庫であり、学びや趣味を深めたい人の強い味方でもあります。
スマホではできない「知りたい」を点から線へと広げることができます。

さらに、実は図書館って、落ち着いた雰囲気の中、自分と向き合える場所なんです。

図書館の写真
図書館の写真

神戸市では、誰もが自分のスタイルで使うことができるよう図書館の整備に力を入れています。

図書館の写真

本を借りるだけじゃない、役に立って、居心地のいい、神戸市の図書館の意外な使い方を、まるっと紹介します!

図書館は“サードプレイス”

本を読まない人は、なかなか足を運ぶ機会のない図書館。
「静かな空間が苦手」という人もいるかもしれませんが、誰にも邪魔されず、自分だけの時間が持てる、実は貴重な場所なんです。

三宮図書館で過ごしている写真

さまざまな人が、家でも学校でも職場でもない、第3の居場所「サードプレイス」として、図書館を使っています。

家で子どもと1日中一緒だと、息が詰まっちゃって。どこかへ行きたいけれど、公園や遊び場だとほかのママとの交流もちょっと面倒。絵本もたくさんあって、誰かと話しても話さなくてもいい、図書館のゆるい空気に救われています。

カフェで長い時間勉強するのは気を使うし、周りの会話で落ち着かないことも。自習室を予約できる図書館もあるので、集中して勉強できます!最近は電源付きの席もあってうれしい。

仕事を退職してから、よく図書館に行くようになりました。本がたくさんあるだけでなく、雑誌や新聞もあって、来ている親子連れや若い人の姿に元気をもらえます。

人の気配のする場所で、一人でいてもいい。誰もが自分なりの居心地を見つけられる、図書館はまさに「サードプレイス」なのです。

こんなことも聞いていいの!?図書館司書はスゴかった

図書館の使い方で以外と知られていないのが図書館司書が調べもののお手伝いをするサービス。
実際にあった事例を紹介します。

考えると夜も眠れない疑問

Q
マイナス同士の掛け算がプラスになるのはなぜ?

A
『数のひみつ』、『数の理論:マイナス×マイナスはなぜプラスか?』、『算数・数学が得意になる本』など、多くの本で説明がされていました。同じように疑問を持つ人がたくさんいるようですね。

どうやって調べたらいいか分からないこと

Q
工作でポートタワーを作りたいので、詳細がわかる資料がほしい。

A
『神戸ポートタワー』、『神戸開港百年史 建設編』に平面図や断面図、立体図などが記載されています。また、神戸ポートタワーのホームページも紹介しますね。

ずっと気になっていた身近な不思議

Q
4月に咲くソメイヨシノなどの桜の木には、さくらんぼのように食べられる実はなるの?

A
『サクラの絵本』、『さくら研究ノート』などで調べてみると、ソメイヨシノは近くに別の種類の桜があれば実をつけますが、食用には向きません。桜としてきれいな花を咲かせ、食べられるさくらんぼをつける桜は啓翁桜(けいおうざくら)などがありますが、品種の数は少ないです。

あんなこと、こんなこと ハテナがいっぱい

Q
庭でツチノコのような正体不明の生物を見たんだけど、あれは何だったのか知りたい。

A
それはとても気になりますね。動物図鑑や昆虫図鑑のような生き物全般の図鑑と、イモムシ、ミミズなどの個別の生き物ごとにまとめられた図鑑で調べてみましょう。ツチノコについて書かれた『ツチノコの民俗学』もあわせて紹介します。

こんな質問はNGです

宿題や懸賞の答え、医療や法律の相談、絵画等の鑑定、古文書の解読や外国語の翻訳など、お受けできない質問もあります。


紹介した事例は、すべて実際にあったやりとりです。
どんな本を読めばいいか、導いてくれるんですね。

こうしたサービスを「レファレンス」といい、神戸市では全国にさきがけて1948年から専用電話を設けて市民向けのレファレンスを開始しました。

伝統に裏付けられたその実力は、全国トップレベル!

図書館では、客観的で公平な立場から、考え方が偏らないようにさまざまな視点で書かれた本をバランス良く所蔵しています。
神戸市立中央図書館 司書

体験や展示も!?本との出合いを作るさまざまなイベント

誰でも気軽に参加できるイベントが多いのも、神戸の図書館の魅力です。

知的好奇心をくすぐる体験(全館)

図書館ではワークショップや講演会など、さまざまな学びのイベントがいっぱい。体験型イベントも人気で、例えば小学生対象のお仕事体験「一日図書館員」では、子どもたちがカウンターでの本の貸出や返却、ブックコーティングにチャレンジ。

図書館体験ツアーの写真
図書館員体験ツアー@名谷図書館

今回初めて開催したのですが、想像以上に多くの申し込みがあって驚きました。定期的に開催できるようになればいいなと思っています!
名谷図書館 司書

本との出合い、読み聞かせ(全館)

絵本の読み聞かせなどを行う「おはなし会」を、各図書館で定期的に行っています。乳幼児向け、幼児や小学生向けなど、年齢にあわせてどうぞ。ドキドキ、ワクワク、参加したお友達と一緒におはなしの世界を楽しみましょう。

みんなのおはなし会の写真
みんなのおはなし会@東灘図書館

3~4歳から小学校低学年までの子どもたちが中心のため、どんなお話かわかりやすい、起承転結のはっきりしたものを選ぶことが多いですね。
東灘図書館 司書

毎月変わるユニーク展示(全館)

各図書館には毎月テーマが変わる展示コーナーがあります。季節や時事ネタなど魅力あるテーマで選ばれた本は、見ているだけでワクワク。図書館独自の企画展示もあり、新長田図書館では8人のスタッフ選りすぐりの「プライベート本棚」が好評。

プライベート本棚の写真
プライベート本棚@新長田図書館

映画だって観られます!(灘区灘図書館)

灘図書館には本だけでなくDVDやCDもあるんです(館内視聴のみ可)。毎月、子ども向け(第4土曜日)と大人向け(第2・4土曜日)の映画会を開催しています。大人向け映画会当日には、映画のテーマに沿った本を展示します。あなたは、観る人?それとも読む人?

子ども向け映画会の写真
子ども向け映画会@灘図書館

2023年10月27日(金)~11月9日(木)は読書週間

各区の図書館では、スタッフ渾身の特別企画を準備中!
各区のイベント情報は、X(旧Twitter)でまとめて紹介します。


いかがでしたか?
図書館は、ふらりと足を運んでみたら、思いがけない発見がある場所です。

学びたい、楽しみたい、ゆったりした気持ちになりたい…。
図書館はどんな気分の人にも寄り添ってくれます。

一人でも、子ども連れでも、誰でも受け入れてくれる場所。
そんな神戸の図書館に、仕事帰りや次の休みに出かけてみませんか?

【関連記事】各館の司書・スタッフによる、リアルなおすすめポイント

「【まとめ】個性豊か!神戸の図書館12館の推しポイント」記事(2023年9月号)へリンク

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