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【特集】神戸の夜を彩る夜景とライトアップ

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▶︎視覚的にサクサク読める、グラフィック版はこちら

山で、海で、まちで 
神戸の夜を照らす光の輝きは 
私たちの心に 
特別な印象を与えてくれます

いつも見ているあの灯り 
思わず目を奪われるライトアップ
普段はあまり意識しないけれど
実はそれらの一つひとつは 
人の手で守られ、たくさんの思いと
メッセージが込められています

神戸を彩る光にまつわる
エピソードをお届けしましょう

INDEX
STORY1 山と海を照らす光
STORY2 再び輝き出すまちの宝
STORY3 神戸市民と光のエピソード
SPECIAL PREZENT 「神戸の夜景」の待ち受け画像

山と海を照らす光

山麓(さんろく)電飾

見上げてホッとする神戸のシンボル

点灯時間 日没~23:00

まちを見守るように灯る
山の斜面の電飾

現在は市章・錨・北前船の
3種類があります

実はとても長~い歴史があるんですよ!

1903~1907年
明治天皇による観艦式や
神戸港の起工を記念して
錨、市章の形に松の木が植えられ
「錨山」「市章山」に

1933年
錨が松の木から電飾
「神戸みなとの祭」の
初開催に合わせて
前後1週間のみ点灯

1967年
神戸港開港100周年を
記念して
市章が永久電飾に

1981年
神戸ポートアイランド博覧会を
記念して
錨も永久電飾に

1989年
市制100周年を記念して
開催された
「フェスピック神戸大会」を
機に「堂徳山」にも
北前船の電飾 が加わる

20分おきに「KOBE」
→「北前船(正面)」
→「北前船(側面)」と
変わっているって知っていますか?

ポートピア博覧会が
開かれた1981年には
太陽光風力発電
導入しています

自然エネルギーを
利用しているおかげで
阪神・淡路大震災当日の夜にも
灯りが点いていて
それが希望の光に
見えたという声も!

日々の点灯には
人の手によるメンテナンスが
欠かせません

毎月1回の点検では
電球が正常に灯るか
1個ずつ確認

まちから灯りがよく見えるように
年2回、錨と市章を形作る
ウバメガシの植え込みを
刈り込みます

市章山の斜度は
35度と急勾配のため
命綱を装着して行う作業もあります

市街地から双眼鏡で確認し
点灯していないところがないか
間違った色になっていないかなどを
確認することもありますよ。

市章山は2023年から
最新鋭の LED に

赤・緑・青の光の3原色と白を
組み合わせてどんな色にも
光るようになりました

点灯色にバリエーションを
持たせたのは
新型コロナウイルスによる
外出自粛がきっかけ

光や色で
市民へのメッセージを
届けられる

と考えたから

平和を祈り
ウクライナ国旗の色に
点灯した際には
神戸在住のウクライナ人から
「勇気が出た」という声も
寄せられました

ちなみに、ヴィッセル神戸が勝利すると
錨山の電飾をブルーにしているのですが
「勝ったのに色が変わってなってないよ!」と
連絡をいただいたこともあります

普段は遠隔で操作していますが
故障により慌てて山に登って
現地のスイッチで色を変えたことも

摩耶★きらきら小径(こみち)

足元で輝く山上の天の川

鑑賞時間 日没~23:00

手で掬(すく)えるほどの
満天の星空が見えることから
名づけられた「掬星台(きくせいだい)」

その掬星台では
星空が足元にも広がることを
知っていますか?

誕生のきっかけは阪神・淡路大震災でした

1995年の震災により
摩耶ケーブル・摩耶ロープウェーが
運行休止になると気軽に登れなくなり
掬星台は人気が少なくなりました

「元気のない摩耶山を何とかしたい」

そんな思いで職員の
自主提案で生まれたのが…

摩耶★きらきら小径

太陽光やブラックライトの
紫外線をためて発光する
蓄光石 を用いた
イルミネーションを
掬星台の小径に
あしらったのです

「蓄光発光セラミックス」が
正式名称で、蓄光顔料を
練り込み高温で焼いた
セラミック製の人工石です

色の異なる蓄光石を
組み合わせることで
こぐま座・さそり座
カシオペア座・オリオン座を
形作っています

2005年7月7日の七夕にオープン

鉄道会社の観光ポスターに
採用された効果もあって
神戸の名スポットに!

空には星、眼下には
1,000万ドルの夜景が広がり
足元にはきらきら★小径が
輝いています

上を見ても下を見ても
光に囲まれる、特別な体験を
味わってみてください!

練習船ライトアップ

港町への感謝の光

海王丸
新港第一突堤西側岸壁 停泊予定
2023年12月9日(土)10:30入港予定
2024年1月6日(土)14:00出港予定
※2023年12月11日(月)~2024年1月6日(土)には
第一突堤に日本丸も停泊予定

ウォーターフロントエリアの
夜景は神戸の自慢の一つ

中でも大型船のライトアップは
港町ならではの光景です

航海技術を学ぶ学生が
実習訓練を行うための
大型練習帆船「海王丸」も
その一つ

神戸港では毎回、停泊中に
ライトアップをしています

全国のどの港でも
毎回ライトアップするわけでは
ありません

神戸港は
他の港よりも街の中心地が近く
たくさんの灯りが見える港です

練習船にとって、西の母港である
神戸港に感謝を込めて
入港時には毎回ライトアップしています

船体の周りや
約46mの高さのマストの上を
100個以上のライトが照らします

入港直前に
ライトを設置しています

船の電気系統の管理を一手に担い
ライトアップ用の電球や配線の点検と整備を
担当しています

すべての電球をひとつずつ確認するのは
大変ですが、大切な作業です

裏方もあっての美しい夜の海王丸の姿を
たくさんの人に見ていただきたいですね

海王丸で実習中の学生にとっても
ライトアップは特別なイベント

街からはどんな風に光って見えるんだろうと
作業中も気になっていました。
見た人の心に残るものになれば
いいなと思います
倉内さん

今回、神戸に上陸して
初めて船が光っているのを陸から見て
こんなに大きな船に乗っているんだと
改めて実感しました
高村さん

柵に結んだライトをマストへ上げていくにつれて
ロープがどんどん重くなっていくんです
大変だけど充実していました
福原さん

神戸港は全国のターミナル港の中でも
1位を争うきれいな港だと思っています。
船のライトアップで花を添えられたら嬉しいです
藤澤さん

神戸出身なので、子どものころから
船のライトアップは見ていました。
自分が港のシンボルとなる作業に
関われることに感動します
池田さん

再び輝き出すまちの宝

湊川隧道(ずいどう)

近代化遺産がコンサート会場に

神戸市兵庫区にある「湊川隧道」は
日本初の河川トンネル

撮影/前畑温子

神戸の近代化に大きく貢献した存在です!

全長600m、幅7.3m、高さ7.6mの
トンネルの壁面はレンガでできており
場所によって積み方を変えるなど
さまざまな工夫が

水の流れや土砂によって
削られることを想定して
底の部分には石材が
敷き詰められていました

私はもともと土木技術者ですので
初めてこのトンネルを見たときは
「すごいものが遺っているな」と
とても驚きました
湊川隧道保存友の会
副会長 佐々木さん

2000年に
役目を終えましたが
貴重な産業遺産であることから
保存・活用されることが決定
湊川隧道保存友の会の
皆さんの努力によって
歴史を受け継ぐための
さまざまな活動が行われています

現在の照明は、保存が決定し
点検のための最低限の設備として
設置しました。それが、まさかこんなに
脚光を浴びるとは当時は思いませんでした。
ただ、この方がレンガ造りのレトロな
雰囲気にはマッチしていて
かえって良かったのかもしれませんね。
湊川隧道保存友の会
副会長 佐々木さん

2008年からはミニコンサートを開催
回数を重ねるごとに
どんどん人気のイベントに

撮影/前畑温子

音の反響の良さから
出演者にも人気で
出演枠はすでに来年度分まで
埋まっているそうです

今後のイベント予定

ミニコンサート
日程/
2023年12月16日㊏説明会&オカリナ
2024年2月17日㊏説明会&クラシック
2024年3月16日㊏説明会&吹奏楽
※毎月第3土曜に開催予定
時間/13:00~15:00
料金/無料
申し込み/不要(当日、現地にて受付)

「1.17希望の灯り」&一般公開
日程/2024年1月20日㊏
時間/13:00~15:00
料金/無料
申し込み/不要(当日、現地にて受付)
※ミニコンサートなし

一般公開(見学のみ)
日程/2024年2月3日㊏、3月2日㊏
時間/13:00~15:00
料金/無料
申し込み/不要(当日、現地にて受付)

D51(デゴイチ)

人が集まる明るいまちのシンボル

点灯時間 周囲が暗くなると自動的に点灯、明るくなると消灯

1992年に元町西広場(きらら広場)から
JR神戸駅の東側に移設され
多くの市民に親しまれている「D51」

ライトアップが始まったのは
2022年10月28日
きっかけは、久元市長の発案でした

夜間景観を整えることは
まちを明るい印象にし
周辺がにぎわうことにもつながります。
D51のライトアップをきっかけの一つに
「神戸」の名前を冠する駅前にふさわしい空間が
多くの人でにぎわうといいですね。
また、駅舎が100周年を迎える
2030年に向けて、再開発が進む
地域のシンボルとして
ますます多くの人に
愛されることを願っています。
久元市長

D51のライトアップにあたって

車体の前の舗装を枕木風にしたり


周辺の広場をオレンジの灯りに
することで温かな空間を演出したり
サークルベンチを設置したり


空間の整備が進んだことで
駅前の雰囲気が変わったという声も

神戸市民と光のエピソード

ここまでは
神戸の風景を彩る
光にまつわる物語を
お伝えしてきました

ここからは市民の皆さんが
SNSに投稿してくださった
光のエピソードを
紹介していきます

メリケンパークなど

@herenikuさん

30年以上住んでいる神戸っ子です。
小さい頃から見慣れた
実家から見える夜景から始まり
デートで行ったメリケンパーク、
産まれた我が子と厚着して行ったメヤメヤ、
今年も見れたみなとHANABIと、
夜景をなぞると思い出を思い出せる
人生となっていてなんだか感慨深いです。

MEMO
2023年のメヤメヤは「未来への贈り物」がテーマ。
商業施設「モザイク」からメリケンパークまで
光でつながり、エリア一帯が光に包まれます。

日時/2023年12月20日(水)~29日(金)17:30~21:05
場所/メリケンパーク周辺
料金/無料(一部有料)

ハーバーランド

@porte4bonheurさん

海側の景色に見惚れてしまう
ハーバーランドだけど、
振り返って山側を見ると
小さな摩天楼(まてんろう)みたいで、
ちょっと海外のような嬉しさが。
これはハーバーの観覧車から見た景色。

MEMO
メリケンパーク・ハーバーランド周辺は
電球色照明の灯りで
神戸らしい落ち着いた雰囲気を演出。
通りに続く温かな灯りと立ち並ぶビルの灯りが
すてきな景観を作り出しています。

明石海峡大橋

@lightstaffphotoworksさん

自宅から明石海峡大橋の方角に
夕日が落ちてくる季節になりましたので
お約束の「のぞき見」ショットを。

MEMO
夕日と大橋もすてきですが
日没からはライトアップも楽しめます。
毎正時に5分間虹色に輝く時報や
年始(1月1~3日)のレッドトップなど
点灯パターンも豊富。

神戸市役所展望ロビー

@k_photography_nfさん

神戸市役所展望ロビーからの夜景。
新駅ビル、バスターミナルの建築など
再開発が進んでいる三宮駅側の景色です。
色々な歴史を乗り越えてさらなる発展を遂げる
神戸市の今後が楽しみです。

MEMO
新型コロナワクチン集団接種会場に
使用するため、閉鎖していた展望ロビー。
修繕工事が終わり、再開しています。
海側からはポートアイランドやメリケンパーク、
山側からは北野や六甲山系の景色が楽しめます。

開放時間
月曜~金曜:9:00~22:00、
土曜・日曜・祝日:10:00~22:00
※休館日:12月29日~翌年1月3日

本住吉神社春祭り

匿名

2016年に撮影した、
東灘区の本住吉神社春祭りでの1枚。
年に1度だけ力強くも優雅な光が神戸を彩る。

MEMO
東灘の春の風物詩と言えば、だんじり!
毎年5月には、各地区のだんじりが
お囃子とともに勇ましく区内を駆け巡ります。
東灘のだんじりは、曳きだんじりに分類され
「神戸型」と呼ばれ、「飾り幕・山形提灯・外ゴマ」が
あるのが特長。


私たちがいつも
何気なく見ていた
夜の景色も

実は
人の手によって
つくられている

夜の暗闇のなか
私たちをほっとさせてくれる
神戸の柔らかな光

その裏側を知ると
いつもと少し違って
見えてきませんか?

光のまち・神戸の魅力を
改めて感じてみましょう

イラスト/IONA

SPECIAL PRESENT

IONAさん描き下ろしの「広報紙KOBE
12月号」表紙の待ち受け画像をプレゼント
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ダウンロードボタンを押した後、
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